電話のボタン
COLUMN

お役立ちコラム

2020.04.22

ビルや工場で火災保険は使える?適用される範囲で補償を受けよう

災害などで建物に損害が発生すると、修繕費用は高額です。特に工場のような大型の建物になると工事費用は一般の家屋より高額で、経営を圧迫する可能性が高くなります。

 

台風や水災などの自然災害が多発している昨今で、建物の損害を火災保険を使って修繕できることがあります。火災保険は工場の高額な資産を守るだけでなく、建物のメンテナンスのコスト削減にも関わるのです。今回は工場で火災保険が使えるのか、また適用される範囲をご紹介します。

 

工場で加入している保険

一般的な家屋やアパート、マンションなども火災保険に加入しますが、ビルや工場でも万が一に備えて火災保険に加入します。工場は規模が大きな建物になるだけでなく、機械設備は数百万円から数千万円に至る高額なものがあるからです。

 

またその他に、高額な機械設備を補償する機械保険にも加入していることでしょう。機械保険は突発的な事故やミスによる故障を補償します。

 

火災保険

 

火災保険は、火災だけでなく台風、落雷、落下物による被害も補償します。さらに補償される範囲として、ガス爆発による破裂や爆発、ひょう災、雪災、水漏れなどです。補償の対象になるのは、建物や建物付属の設備、さらには建物にある商品も含まれています。

 

建物に損害が発生すると、修繕に費用がかかるだけでなく工場を運営できるようになるまで収入が減少します。保険商品によっては、災害で休業に追い込まれたときには休業補償がついているものもあるのです。

 

保険商品に付随する特約として、地震保険があったり、電気的・機械的自己特約、新価保険特約など工場の資産を守る特約が用意されています。加入している保険によって異なりますが、火災以外で補償している範囲は広いのです。

 

しかし注意点として、雨などが吹き込んでおきた被害や経年劣化や風化などは補償されることはありません。さらに地震・津波・噴火は地震保険の範囲内に含まれるので、火災保険だけでは補償されません。

 

機械保険

 

機械保険では、修理や購入に数千万円もかかるような高額な機械を補償します。まず機械保険が適用されるケースとして、落雷や凍結による事故や操作ミスで機械が故障した場合です。保証会社によって異なりますが、落雷は火災保険が適用されることもあります。

 

他に機械保険が適用されるケースとして、ボイラーの故障や配線の焼き付き、異物を巻き込んで故障した場合です。ショートやスパークを起こした場合などが代表的な事故です。

 

機械保険でカバーされる補償として4つの範囲があります。

 

・損害保険金

 

機械設備や装置が故障してしまった後に、正常な状態に戻すためにかかる修理費用を支払います。

 

・損害防止費用

 

損害の発生や拡大を防ぐのにかかった費用も補償されます。もし損害を防ごうとしないならば、損害が拡大するので防止費用もカバーされるのです。

 

・臨時費用保険金

 

損害保険金だけでなく、故障や被害の対応にかかった費用も範囲に含まれます。具体的には、対応するための宿泊費や交通費などです。

 

・残存物取り片付け費用保険金

 

機械が補償して使えなくなったときに、片付けるために取り壊す費用や清掃費などが補償されます。保険金額の数%が補償対象となります。

 

これらの費用が補償されるのですが、故意に故障させた場合や重大な過失、さらには経年劣化で腐食やさびが原因の場合には適用外となることは注意点です。

 

工場で損害を受けやすい箇所

大型の向上では一般住宅よりも大型のために、損害を受ける部分も多くなります。屋根やシャッター、さらにはフェンスは工場で損害を受けやすい箇所となります。

 

屋根

 

屋根や樋は、一般の家屋同様に被害を受けやすい部分です。工場の場合には、屋根が高い位置にあることから、登って被害を確認するのが難しかったり、雨漏りをしてから初めて被害を受けていることに気づくこともあります。

 

放置しておくと、雨漏りをして屋内にある什器や機械の不具合につながりかねません。それで屋根や樋の被害は早い段階で修繕しておくことが求められます。

 

シャッター

 

シャッターは外壁と比べると薄いこと、また風による飛来物の影響を受けやすいことから歪んでしまうことがあります。見た目が悪くなるだけでなく、あまりにも凹んでしまうと自動で開閉できないようになります。

 

機械に不具合があるのに使用すると、さらに修理に費用がかかることもありますので早く修繕することが必要でしょう。

 

フェンス

 

建物だけでなく、付属物や敷地内にあるものも補償に含まれます。それでフェンスなど外構で用いられているものに被害があるのであれば補償されます。

 

看板や太陽光パネルに被害がある場合にも、補償対象となることがありますので、一度確認してみることをおすすめします。

 

工場の火災保険を節約する3つのポイント

工場の火災保険の支払いをできるだけ節約したいと思うかもしれません。規模が大きな工場であれば、条件を見直すことで節約につながるからです。工場の火災保険を節約するには、以下の3つのポイントを確認します。

 

・まとめて契約する

・割引を利用する

・免責額を確認する

 

包括契約でお得に

 

工場だけでなく事務所がある場合に、保険をまとめて契約する「包括契約」をすると保険料を安くできます。保険商品によって異なりますが、目安として10%ほど安くなります。複数の建物で契約しているなら、確認してみると良いでしょう。

 

割引制度を利用する

 

機械警備を実施している物件で、事業用の建物や動産にはセキュリティ割引を適用させることができます。建物の構造級別、また機械警備の火災監視の状況によって異なりますが、最大で39%ほど割引されることがあります。加入している保険会社の条件をチェックしておき、割引の対象ではないか確認しましょう。

 

免責額を確認

 

保険事故が起きたときに、どれほど自己負担をするのかが免責額です。免責額が高くなると、その分保険料が安くなるのですが、補償が受けられる範囲が変わります。自己負担できる額を見直しておくと、保険料節約の可能性があるでしょう。今の時点での保険料を抑えておきたいなら、免責額を見直してみるのはおすすめです。

 

工場の火災保険を利用する注意点

 

火災保険の利用や現在の状況を確認する際に、注意しておきたいポイントが3つあります。

 

保険金が新価実損払いになっていないと補償費用が足りなくなる可能性がありますし、保険金のかけ漏れがあって補償されない部分があることもあります。さらに、被害によっては火災保険を保全に利用できる可能性もあるのです。

 

大切な資産である工場を守り保全していくためにも、火災保険の条件や活用方法がないのか確認しましょう。

 

保険金が新価実損払いになっているか

 

火災保険では、新価実損払いと時価払いの2通りの支払い方法があります。

 

新価実損払いの場合は経年劣化に関係なく新調するのに必要な価格が支払われます。もし200万円で調達した機械であれば、200万円が支払われるのです。

 

時価払いの場合では、機械の経年劣化を差し引いて保険金が支払われます。もし200万円の機械でも、時価が50万円と判断されると、再調達には150万円の自己負担が必要となるのです。

 

保険のかけ漏れがないか

 

工場に複数の建物がある場合には、保険のかけ漏れがあることもあります。事務所などメインの建物でないなら、保険のかけ漏れがある可能性もあるでしょう。保険会社によって条件は様々ですが、包括契約をしておくことで安くなるケースはありますので、相談してみるとよいでしょう。

 

火災保険を使って保全できないか

 

最後におすすめしたいのは、火災保険を使って保全をするということです。なぜなら、災害を起因として損傷がある場合には、火災保険が適用される可能性があるからです。

 

火災以外にも、雪、雨、風、雷などで被災した箇所があるなら火災保険を適用させることができます。被災した箇所がどのように、またいつ生じたものかを特定する必要はありますが、お家のドクターなら無料で修繕できる箇所があるか調査します。

 

まとめ

 

工場でも火災保険を活用して修繕できる可能性があります。専門知識を持った診断士に工場の破損が火災保険の対象になるのか相談してみると、自己負担を少なく工場の修繕ができるでしょう