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2020.04.25

屋根の漆喰は修理すべき?修理の費用相場を解説!火災保険は使える?

漆喰は雨がかかりにくい位置にある場合が多いので、破損していても気にせず放置してしまう方もいるのではないでしょうか。漆喰は、すぐに修理すべき部位なのか、漆喰の修繕や修理にかかる費用相場、火災保険を使えるのかなど、詳しく解説していきます。

そもそも漆喰ってなに?漆喰屋根の性能とは

屋根に使われている漆喰の多くは、屋根の頭頂部にある棟という瓦屋根材料と、平面上に敷き詰められている瓦の間の隙間を埋めている白いセメントのような部分です。

 

漆喰は、炉で焼いて粉砕した石灰石につなぎとなる接着成分を入れ、強度を高めるための繊維質を加えた建材です。主な成分水酸化カルシウムであり、雨に含まれている酸性成分により劣化してしまうことがあります。

 

瓦屋根というのは平坦ではないので、屋根材料と棟の間に隙間ができやすい形になっています。その隙間を漆喰で埋め、屋根の防水効果が高くなります。そのため、漆喰は瓦屋根に欠かせない部位です。

 

特に棟瓦の中には葺き土(棟土ともいう)という土が入っており、葺き土に雨が直接触れないように漆喰を充填して覆っております。漆喰自体に100%の防水力はありませんが、土と比べるとはるかに防水力が高いといえます。

 

また、漆喰は防火性に富んでいることも大きな利点となっております。そのため、建物の防火性能を高める役割も担っています。

 

瓦屋根の隙間を綺麗に埋めて水の侵入を防いで屋根を綺麗に見せる、それが瓦屋根の漆喰の大きな役目です。

屋根の漆喰が剥がれる理由は?寿命も含めた解説

漆喰は気が付いたらボロボロと剥がれている印象がありますが、なぜ剥がれてしまうのでしょうか。

漆喰には多少の調湿性能があり、水分を吸収したり放出する性能があります。しかし、漆喰施工後は徐々に硬くなっていきます。

 

雨風や温度変化などの外的刺激を受けてしまい、漆喰の素材は徐々に衰えてしまいます。また、台風や地震などにより建物に動きが発生してしまい、漆喰が割れてしまう場合もあります。

 

屋根は様々な外的刺激にさらされる部位であり、漆喰にも大きな影響を与えます。屋根の平面部分は強い材料で造られておりますが、漆喰は隙間に埋める粘土状の材料なので、少しの刺激で影響を受けやすい素材でもあります。

 

また、棟の中にある葺き土の劣化により棟の性能が衰えて、漆喰が剥がれることがあります。この場合、安易に漆喰のみを塗り直すのではなく、棟の破損状態の検討もすべきです。専門業者に相談をして、対処をしましょう。

 

屋根の漆喰の寿命は15年程度であり、15年経ったら漆喰に寿命がきていると思うようにしましょう。定期的に点検を行い、漆喰の劣化を確認しましょう。

屋根の漆喰修理は必要?直さないと起こりうる症状

漆喰がボロボロに剥がれてきている場合、漆喰の効果を発揮することができない状態ですので、修理が必要となります。

 

しかし、漆喰の修理は、安易に剥がれた漆喰のみを塗り直すということは絶対にしてはいけません。その理由は、漆喰をただ塗り直すだけでは雨水の逃げ場を塞いでしまう恐れがあるからです。

 

屋根というのは、屋根の中に雨が全く入らないように造られてはいません。瓦などの屋根の仕上げ材のジョイント部分は水分が入りやすい傾向があり、その水分を屋根素材の下で止めているのがルーフィングなどの防水紙です。

 

屋根の下には雨水が入り込むので、屋根に入り込んだ雨水の逃げ場のための通路が必要となります。そのため、どの屋根にも水の逃げ場を作っています。入り込んだ雨水を効果的に吐き出すことで、室内への雨漏りを防いでいます。

 

瓦屋根の場合は漆喰の所に雨水の逃げ場を作っており、上手く雨水の逃げ場を作って漆喰を塗りつけることが非常に重要です。

 

また、漆喰の剥がれの原因は経年劣化もありますが、棟からの影響で剥がれている場合もあります。棟の中にある葺き土の劣化により漆喰に圧がかかる場合があり、漆喰が徐々に崩壊され崩れてしまう状態です。

 

そのため、棟による原因の場合は、棟の中で発生している原因を調べてから修繕しないといけません。棟をしっかりと修繕した上で漆喰を塗り直す流れとなり、瓦屋根専門の業者に調査をお願いして適切な修理をしましょう。

 

漆喰の修繕を行わない場合、雨水が浸透してしまい下地の防水紙であるルーフィングに大きな負担を与えてしまいます。防水紙ルーフィングに大きな負担がかかることで、劣化へと発展してしまいます。

 

防水紙ルーフィングが劣化してしまうことで小屋裏内部に雨水が浸透してしまい、雨漏りが発生してしまいます。雨漏りというのは雨がポタポタ落ちるだけではなく、様々な被害を与えてしまいます。

 

小屋裏などの構造体が傷み劣化してしまい、建物の構造力を低下させてしまいます。また、小屋裏の断熱材に水分が浸透することで断熱効力が失われてしまい、省エネ効果が半減したものとなってしまいます。

 

また、雨漏りの雨染みが内装材に現れてしまい、水分の影響でカビなどの菌も発生してしまいます。カビ菌の影響でぜんそくなどの健康被害へと発展してしまい、人の体にも大きな影響を与えてしまいます。

 

漆喰がボロボロになり効力がなくなることで、このような大きな被害へと発展してしまいます。最悪な状態へと発展させないためにも、軽度なうちに修理をされることをおすすめします。

屋根の漆喰修理の費用の相場は?自力で直せる?

漆喰修理費用は、屋根の面積や棟の長さなどにより異なります。漆喰修繕費用のみで20~40万円ほどとなり、足場費用で10~30万円ほどとなります。足場は高所作業には欠かせない仮設物であり、絶対に必要な費用となります。

 

あまりおすすめできないのは、自力で直すDIY修繕です。ただ漆喰が剥がれているだけに見えるので、漆喰を剥がして塗るだけだと思われる方もいると思いますが、それは大きな間違いです。

 

漆喰の塗布は簡単そうに思えるかもしれませんが、とても大変な作業です。高所作業や下準備、漆喰の正確な塗布など難題だらけです。技術や知識を伴う修理となりますので、自力で直すことは絶対に行ってはいけません。

 

不出来な補修により逆に雨漏りに発展してしまい、高額な補修費用を支払わないといけなくなる場合も多々あります。漆喰の補修作業は想像以上に難しいので、必ず瓦屋根専門業者にお願いしましょう。

屋根の漆喰修理は火災保険が使える?

漆喰修理は、火災保険を使う事ができる場合があります。火災保険と聞くと、火災にしか使えないと思われる方もいると思います。しかし、火災保険に記載のある自然災害に該当すると、屋根の漆喰修理に当てる事ができます。

 

火災保険の内容にもよりますが、多くの火災保険の場合、台風や突風、水害、雪害などの多くの災害に遭った場合にも保証されます。

 

屋根の漆喰に対して該当するケースは、台風による影響で屋根が破損した、ヒョウが当たって屋根が破損した、長時間の雨による漆喰の崩れなどがあります。

 

そのため、一度火災保険のプランをチェックしてみましょう。火災保険の内容は大きく分けて2つあり、住宅に発生したあらゆるリスクに対応できる「住宅総合保険」と、ベーシックな補償の「住宅火災保険」があります。

 

住宅総合保険は適用範囲が広く、様々な災害の補償をしてくれます。住宅火災保険は、風災補償はありますが水災などの複数の補償が無い場合もあります。

 

築15年以上経っている建物であれば、大雨や台風、落雷などにより、様々なダメージを受けているはずです。そのため、どの建物でも火災保険を使って修繕できる可能性があります。

 

ただし、自然の摩耗による経年劣化には火災保険の適用は該当しません。あくまで、火災保険に記載がある災害に該当しないと保険は使えませんので、注意しましょう。

 

わかりにくい場合は、火災保険会社に問い合せることで教えてくれます。屋根の修理の火災保険利用は、意外に皆さん使われている方法ですので、是非検討をされることをおすすめします。