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2019.01.26

自転車盗難が火災保険で補償される?仕組みと手続きを解説

これをお読みの皆様も自転車を盗難されたという経験があるのではないでしょうか?

自転車は、持ち物の中でももっとも盗難されやすいものの一つ。基本的に野外においてありますし、鍵もその気になれば破壊も容易。そして、そのまま乗って逃げることができてしまうと、盗難されやすい要素がたくさんあります。年間の盗難件数はなんと20万件以上。

こだわったものでなければ2~3万円もあれば新調はできますが、とはいっても盗難されただけでも気分が悪いのにさらに出費が、と考えるといい気はしませんよね?しかし、実はご加入の火災保険により補償を受けられる可能性があります。

意外に思われましたでしょうか?強制加入させられる火災保険ですが、実はこんなシーンでの利用も可能です。それほど難しくない手続きで、次の自転車購入への原資が受け取れる可能性がありますので、ぜひ知識として頭に入れておいてください。仕組みや手続きを解説していきます。

火災保険は「家財」の「盗難」にも使うことができる!

火災保険というと、万が一の火事の時だけ役に立つ保険というイメージがあるかもしれませんが、実際には水害、風害、落雷から盗難や人為的ないたずらによる被害まで様々な天災、人災の被害までサポートしています。補償の内容は加入している保険によって異なってくるので注意が必要です。

「家財」とは?

家財という単語がいきなり出てきましたが「日常生活で利用しているもの全般」を指します。家具だけでなく、衣服、テレビ、パソコンといったものから、自転車まで、家財を対象とする保険に加入していた場合は補償対象になります。

補償対象でも注意すべき自転車の扱い

自転車も火災保険での補償対象になりえるのですが、注意しなければならないポイント2点あります。

①盗難されたのが、家の敷地内である必要がある

②マンションの駐車場の場合、扱いに注意

まず、補償される家財の補償対象となる条件として、家の敷地内で被害にあっていることが要件になります。つまり、たとえばコンビニに停めている間に盗難にあった場合は補償の対象外ということです。

また、「敷地内」が一軒家であれば何の問題もないのですが、マンションの共同駐輪場であった場合。それを敷地内とみなすかどうかは保険の契約内容にもよるので注意が必要です。

自転車を盗まれたら!保険の手続きまとめ

実際に自転車の盗難にあった場合、取るべき手続きについてまとめてみました。

①警察に盗難届を出す

被害に遭ったらまずすることは、警察への盗難届の提出です。運が良ければ、乗り捨てられていてこの時点で発見されているケースもあるかもしれません。盗難届を出して受け取ることができる受理番号が、申請の際必ず必要となります。いずれにしても最初の段階で行うことは警察への届け出です。

なお、届け出の際には防犯登録が必須です。お店などで購入している場合は購入時に義務化されていますが、インターネットで購入した場合はネットショップ、オークションに関わらず、ご自身で登録を行う必要があります。防犯登録は住所を変更するたびに更新が必要になってきますのでご注意ください。

②保険会社に連絡する

警察に被害届を出したら、保険会社に連絡をいれ、盗難の報告を行います。最後に利用した、もしくは見たのがいつか、いつ無くなったことに気付いたかなど、できる限り詳細な情報の提供を行いましょう。その後、書類が送付されます。

③申請書類に記入し、保険会社に送付する

保険会社より書類が送られてきたら、必要な内容を記入し、返送を行います。この際に、警察からの受理番号も必要になってきます。申請の内容をもとの保険会社が調査及び補償額の算出を行い、問題がなければ査定に基づいた保険金が支払われます。

まとめ

盗難の被害に遭いやすい自転車ですが、実は住居の敷地内での盗難であれば、ご加入の火災保険での補償の対象になるかもしれません。そもそも対象となるかや、補償の内容も契約によって異なりますので、良い機会としてご加入の保険の内容を見直されてみるのはいかがでしょうか?

なお、申請には警察の届け出が、そして届け出のためには「防犯登録」が必須です。インターネットで買った場合や、引っ越した後の再登録を忘れているケースなどもよくあるようなので、併せてご確認いただくことをおすすめします。